前回のモラルない業界トップ10の堂々1位、「教育」。
日本の教育にも問題点は多々ありますが、中国人の友人たちから見ると、
「日本=清潔な街・マナーのある人々」
というイメージがあるようです。先日の東北地震被災地の人々の行動も、
世界、特に中国から高い評価を受けていました。
でも、日本人の素養ってどのように培われてきたのでしょうか?
中国の学校での素養教育はどうなのでしょうか?
今日はそんな日中の道徳教育の記事を紹介。
中国人ブログガーが日本人の素養が向上した理由を紹介し、
中国はどこを学ぶべきか分析しています。
ちょっと日本を評価しすぎな部分はまぁ置いといて…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【ある中国人のブログ】:
日本人の素養が昔に比べて向上した理由
東北地震後に報道された、静かに列に並ぶ日本人の様子。
日本人の友人から聞いた話がある。
日本は清潔な国で、日本人は素養が高いといわれているが、
40年ほど前の日本人の素養は低かったという。
日本人たちはホテルの中でも大声で喋り、ゴミをポイ捨てし、信号を守らずに
道路を横断していたという。また、河川は汚染され、空気もきれいではなかったそうだ。
そして、これらは徐々に改善されたうえで、現在に至るのだという。
ある調査によると、世界で最も好印象を受ける国は日本だという。
これは単純に日本が清潔で美しい国だからではなく、
国民の素養が非常に高い国だからであろう。
日本は中国と同じく、9年生の義務教育制度を採っているが、この教育プログラムは非常に完成されているのだと思う。
日本の義務教育は、素養に対する教育と知識に対する教育とが高い水準で結合したものである。
中国の義務教育の目的はあくまでも知識に対する教育である。
私が思う中国の義務教育とは、大学に入学し、就職するための過程に過ぎない。
日本の義務教育も社会への重要な過程ではあることには変わりないが、さらに重要なのは
子供たちに対して、人として最も基本的な常識や礼儀、教養を教えることなのである。
例えば、公共の場所では大声を出してはいけないこと、道路を渡るときは
交通規則を守ること、他人には出来るだけ迷惑をかけないようにすること、
ご飯を食べるときには貧乏ゆすりをしないようにすることなど、枚挙に暇が無い。
さらには様々な災害に対する訓練や生命の尊重など、一見すれば小さな教育
ではあるが、これらの積み重ねが日本社会の今を作り上げているのである。
それに比べ、中国での素養に対する教育は各家庭に委ねられており、
教育機構がその責任を負うことは無い。
そのため、中国人の個々人の素養にはバラつきが存在するのである。
学術的に優秀な人材を養成することよりもさらに重要なことは、
良好な公共道徳及び社会人としての基本的常識をもつ人材を養成することだと、
私は思っている。
私は中国人の素養を高めるために、日本の義務教育の良い点に学ぶべきだと提言したい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なるほど…こういう記事を読むと、日本の学校教育が良いかどうかは別として、
中国人が憂慮する、今の学校教育の道徳・素養面の改善点が見えてきますね。
資料:Searchina
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0410&f=national_0410_014.shtml