中華料理さんに食べにいくと、箸箱に箸が入っていますよね。
中華料理の箸は長いんですが、中国に行くと思うのは、
中国の箸は、日本の箸よりちょっと太め長めなんです
ほらね。
それってなぜだと思いますか?
また日本人の箸は女物が男物より一回り小さいですが、中国には男女の区別がないんです。ついでに言うと日本には夫婦茶碗、これまた女物が小さいですが、中国では男女平等なので女の方が男より小食ということはもちろんないし、小さい方が上品だという発想も全くないようです。
日本の夫婦箸。めおとって感じ!
だから箸も茶碗もすべて男女共用で、特定の箸を特定の人の専用にすることも少ないんです。日本の色とりどりで創意工夫がされた箸とは違いますよね。だから洗った後はいっしょくたにして誰のものかわからなくなってしまう。文化の違いを感じます。
こんな感じの家多し。「男女平等!」って聞こえてきそうです…
日中それぞれの箸の個性は、
「よく食べる食材」と「食事習慣」
によって決まってくるようです。
中華料理といえば…そうです。円卓を囲んで卓上いっぱいの料理です。ぐるぐる回るテーブル、始めて見たときは軽く感動モノでした(笑)
そんなみんなでワイワイテーブルを囲むので、遠い皿にも手が届くように配慮されているんですね。
よいせっと!
確かに日本食ははじめから一人前ずつ分けられて出てくるので、自分の口まで届けば足りてしまう。長い必要がないんです。
また日本の箸は先に行くほど細くなっていますが、中華箸が先までズンドウな形なのは理由があるんでしょうか?
日本人は海に囲まれた島国で基本的に魚を食べる海洋民族であるのに対し、中国は内陸部に住み、肉食が主の牧羊・農耕民族だと考えるのはどうでしょう?
魚を食べるには小骨をかきわけないとおいしい部分が食べられませんよね。
“酒池肉林”という中国語に対し、“酒の肴”という日本語を比べてみると、日本人と中国人のご馳走の中身がわかってしまいます!
ボクの魚っ!!
いかがでしたか?
なるほどーっっ!って感じでしょ?
邸永漢の著書「中国人と日本人」の冒頭を少し紹介してみました♪
何気なく接してる文化も、なるほどーっ!って理由を知るととっても面白くなりますね。