日本語授業におススメ教材:OLにっぽん(ドラマ)



【あらすじ】

 OL・神崎島子が所属する総務課は、経済不況で仕事を中国に海外アウトソーシング(業務を人件費の安い海外に委託すること)する方針を出す。
 当初は、見ず知らずの中国人に仕事を任せられないととまどう社員達だったが、中国人研修生達の一生懸命に生きる姿を見て、自分達の生き方を見直すことになる。


【出演者】

観月ありさ、阿部サダヲ、ローラ・チャン、浅野ゆう子、胡兵(フービン)


【放送期間】

2008年10月~12月 日本テレビ水曜22:00

【メリット】

このドラマ、視聴率はあんまり良くなかったみたいなんですけど、中国人に日本人社会・日本企業を紹介するには本当にピッタリの内容なんです。
 今の日本の、物は豊かにあるけど全体的に元気のない日本社会で、中国人の研修生の前向きでたくましい生き方を通して問いかけられる、

 
  「あなたは本気で努力をしたことがありますか?」

   「必死に、真剣に生きたことがありますか?」
        OL2  
     ローラ・チャンもまだ日本語が上手じゃないけど頑張ってます。


 社会の変化に翻弄されながらも、自分の生き方を見つめ直していく、笑いあり、バトルあり、涙ありの熱いドラマです。
社員たちが、中国の習慣や文化の違いを知って「えぇっ!?」とビックリしている様子も、生徒たちにとっては新鮮で興味深く映ったようです。


去年もコレを使った授業の後、卒業を控えている3,4年の生徒たちに自由に作文を書かせたんですが、意見で多かったのが,

  ・「日本で就職を夢見る人は多いけど、日本の会社の縦社会は
    とても大変だと思った」
  ・「課長たち年配者の“島国根性”(実際にドラマの中で
    使われている)とは何かを理解できた」
  ・「主人公が最初とまどいながらも中国人研修生の友人・仲間に
    なって一緒に奮闘してくれる様子に感動した」
というものでした。

 日本で働く、とはどういうことか?


理想と現実の差にとまどう中国人の様子が描かれており、日本企業に就職希望の学生たちにとっては、とても良い教材になったようでした。とても現実的なドラマです。

ちなみに小幡の友達役は、以前に紹介した中日合作ドラマ、「遥かなる絆」に出てたフービン,今回もサワヤカ青年役です。学生達も知ってる俳優登場に「きゃー」と言ってました。

 

【デメリット】

職場での場面が多いので、なんせ語彙が専門的…
口調も早く、聞き取りの難易度はかんなり高めで、初心者の聞き取りには向きません。

         
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 【ドラマ中の日本文化】

   1.終身雇用制度

   2.日本のOLはなぜ化粧する?

   3.伝統文化、寿退社

   4.日本の企業はなぜ兼業禁止?




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